もの思う
[874]  [873]  [872]  [871]  [870]  [869]  [868]  [867]  [866]  [865]  [864
この数日間で観た映画数本の中で、同僚のSちゃんイチ押しの「木靴の樹」

「木靴の樹」
製作:1978年 イタリア
監督:エルマンノ・オルミ
収録時間:179分

19世紀末の北イタリアに暮らす小作農民の4家族におこるさまざまな出来事を
自然採光のみで描く。
バティスティーの息子ミネクは神父に認められ、村で初めて6キロ離れた学校に
通うが木靴が壊れてしまう。
やむなくバティスティーは夜中に地主に禁じられている樹を伐ってしまった・・。

貧しいながらも愛情豊かな家族と、四季を通しての農作の様子を静かに映し出す。
子供の誕生、結婚、親子喧嘩、家畜の病気など、それぞれの家族の喜怒哀楽が
淡々と描かれている。

特に、子供を慈しむ姿に心打たれる。
それは両親や祖父であったり、孤児院の尼僧やその孤児院の子の里親になる
新婚の夫婦であったり。

だけど・・もう一度観たい映画かといえば、そうではない。
理由はネタばれなので・・

息子のために夜中に樹を伐り、木靴を作るバティスティーの姿にも心打たれた。

なのに、なぜたった一本の樹で村を追われることになるのか。
妻も神や家族を愛しながら、健気に暮らしているというのに。
誰にも見送られることもなく、村を出るバティスティーの一家はあまりにも
哀れである。

個人的に、どんなに懸命に生きていていても苦難ばかり、というラストは
いくら映画の出来がよくても、どうにもやりきれない。
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
[05/24 あおぞら]
[05/09 あおぞら]
[05/03 あおぞら]
[05/03 あおぞら]
[04/13 あおぞら]
[04/10 あおぞら]
最新記事
(11/25)
(11/25)
(05/22)
(05/08)
(03/17)
最新TB
プロフィール
HN:
azami
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析