「死ぬまでにしたい１０のこと」

「死ぬまでにしたい１０のこと」
製作：2003年　カナダ/スペイン
監督：イザベル・コヘット
出演：サラ・ポーリー、スコット・スピードマン、デボラ・ハリー
上映時間：106分

トレーラーハウスの生活ではあるが、愛する夫と可愛い子供たちと健気に暮らすアンは
２３歳という若さで余命２ヶ月と宣告される。
「死ぬまでにしたい１０のこと」のリストを作り、家族にも内緒で淡々と項目をこなしていく
様子が描かれいる。

以前からどうしようかな・・と思っていた映画だったが、思い切って観てみた。
けしてお涙ちょうだい的な内容ではないのだが、主人公のアンのように冷静にはなれず
ティッシュ片手に観ることになった^^;

彼女の作ったリストの中には、夫以外の人とつきあう、とか子供たちに新しいママを探す
という項目さえあり、その通りに新しい恋もするし新しいママになりうるような女性も現れる。
そして彼女はまるでフェード・アウトするようにいなくなってしまったのか？
ラストはあえて曖昧にしてある。

わずか２ヶ月のあいだに家族にさえ知られず、都合よくやりたいことができるわけもなく
現実味が足りないのだが、見終わってから、これは彼女の想像の世界なのかと思った。

実際、この映画を観たら余命宣告を受けたら誰もが自分だったらどうするだろう、と思わ
ずにはいられないだろう。
自分にとって大切なのは何か、と考える機会をつくるには意味のある映画だと思う。