網膜光凝固術を体験

バタバタとしているうちに冬の気配を感じる季節になってしまった。


 
ツルウメモドキの実が割れてオレンジのがきれい。

日々、落ち葉が積もる。


***


今時期は仕事が終わると、外はすでに真っ暗。

暗がりを歩いていると右目の端に縦に細長い光が何度も見える。
街灯に髪の毛が反射しているのかと、顔の横を何度も払ってみるけど
光は消えず・・。

帰宅して新聞を読んでいると、やはり右目の右側にもやもやっとゴミが
流れている感じが取れない。
これは飛蚊症をいうものか。

翌日の帰り道も光が走るのでこれは異常なことだと気が付き、
とりあえずネットで検索すると、どうやら網膜剥離かもしれない。

その翌日に仕事を早退して眼科に行く。
使っている眼鏡を持ち、眼底検査もするだろうから車は乗らず、あれこれと予想は
していった。
帰りは眩しいらしいからサングラスもバッグに入れていった。

視力検査からはじまり、看護師さんの検査をあれこれ受けて診察を受ける。

右目の右端に光が縦に走るというと、先生が「あー、光りましたか」と
残念そう。
そこで網膜剥離確定か、と覚悟する。

光を当てられながら、診察を受け、さらに瞳孔をひらく薬を点眼され
しばらく待ち、さらに診察。

結局、まだ裂孔という孔が開いてはいないけれどかなり薄くなっている箇所が
あり、それ以外に原因はない。
今のうちにその周囲をレーザーで焼いて固めておくのが最適な治療法とのこと。

眼の治療らしい治療はしたことがないので、目を開いたまま治療ってどういうこと
なんだろうと恐怖が先だつ。

すると先生が、「10分くらいで終わるから、今でもできますよ。」と。

思わず、「今日ですか？」
いや、心の準備というものが・・と思ったのだけど、後日出直すとなると
億劫になってしまうだろうし、完全に剥離してしまったら尚更怖い。
ということで「では、お願いします。」

レーザー治療代は56,000円かかると説明があったけど、目と引き換えにはできないし
生命保険に加入していれば給付金が出る場合があるとのこと。

早速、さらに瞳孔を広げる薬を点眼され、開いたところで麻酔薬の点眼と洗浄。

治療の機械の前に座り、顎と額を付けたまま頭を固定され、目にゼリー状のものを
塗ったレンズのようなものを嵌められるが、痛みも違和感もなし。

ドキドキしながら待つと、一定の方向を見つめるように言われバチンバチンと
いう音（実際に音はしてないかも）とともに緑色の光が広がる。
そのたびに反射的に目を瞑るが、右目はレンズ状のものが嵌められているので
左目だけ瞑ってしまっている。
眼の治療はこうやってやるんだ・・と納得しつつ終わるのを待つ。
痛みらしい痛みはないので途中で力は抜けたけど、眼の奥に違和感は感じる。

20回ほど打ったところで唐突に終了。
場所が難しかったといっていたけど、ちゃんと瞳が開いてやりやすかったですよ。
と先生の優しい一言。

また目の洗浄をして診察をして会計。

56,000円も持っているわけはなく、カード払いは扱ってないとのことで2万円だけ
支払い、残りは一週間後の診察のときでいいという。

眼帯するでもなく、点眼薬もなく当日洗顔もシャワーもOK。

痛みはなかったとはいえ、緊張でどっと疲れて自宅に帰ってしばらく
横になってしまった。
目の周囲に軽くピリピリと感じてきたのは、麻酔が切れてきたのかも知れない。

夜になってようやく視界ももとに戻った。


かなりびくびくはしたけれど、早めに治療ができてラッキーだったと思う。

異常を感じたら、やはりすぐに病院は行くべき。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊