もの思う
[461]  [462]  [463]  [464]  [465]  [466]  [467]  [468]  [469]  [470]  [471
DVC00006.jpg




「ふるさとは遠きにありて思ふもの・・」室生犀星の詩の一節。



中学生の時だったろうか。



授業でこの詩はどこで詠まれたものか?という質問があり、

多くはふるさとから遠く離れた土地で、ふるさとを懐かしんだ詩だろう、

という答えだった。



しかし、ふるさとで詠んだ詩だとは考えられないか?と問われたのを

覚えている。



事実はどうだったのかわからないが、この頃、帰省の度にこの詩が

心をよぎる。





この街に来た当時は、人の多さとよそよそしさに馴染めず、住み慣れた

町へ帰りたいとさえ思っていた。



だが今は、周囲の人の無関心の中にいることに心地よさを感じている。



帰省の折のふるさとの閉塞感、懐かしさの糸が抹消したい過去へ

繋がる忌々しさ。





ふるさとの土に還るよりは知る人のない土地で朽ち果てたい。





「ふるさとは遠きにありて思ふもの・・」






この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
[05/24 あおぞら]
[05/09 あおぞら]
[05/03 あおぞら]
[05/03 あおぞら]
[04/13 あおぞら]
[04/10 あおぞら]
最新記事
(11/25)
(11/25)
(05/22)
(05/08)
(03/17)
最新TB
プロフィール
HN:
azami
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析